Harmony in a family 家族団らんの真ん中に薪ストーブ

2016年07月15日

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Photo_Shin Kimura[HERITIER]

 

薪ストーブが暖めてくれるのは、愛する家族と過ごす穏やかな時間。日々の暮らしにぬくもりを届けてくれる存在と考えれば、薪ストーブだって家族の一員なのかもしれません。「そこ」に薪ストーブがある生活に、ちょっとだけお邪魔してみました。

 

ものと人から伝わる心地よさから
「コーセリ」の意味に気づく

 
ノルウェー西部の港町オーレスン郊外に暮らすブランダルさん夫妻は、1970年代に建てたご自宅を2000年にリフォームすると同時に「JOTUL F 3」を購入。それまで使っていた薪ストーブも、生活にすっかり溶けこんで長く愛用していたものの、二人暮らしにはサイズが大きくスペースをとっていたことから、自宅の改装と同時に買い替えを決意したそうです。
 
「ストーブ選びのポイントは、サイズと静音性、熱効率、あとはデザインですね。国内メーカーを買うのは決めていたので、『ノルウェーの薪ストーブといえばヨツールしかない』と、カタログを前に迷うことはありませんでしたよ」(夫・ヤーンさん)
 
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もう一つの決め手は色。汚れを気にして黒系のボディーカラーを選ぶ人が多い中、ブランデルさんが白系のアイボリーエナメルを選んだのは奥様のこだわりとか。
 
「内装や家具との調和を崩したくなかったので、注文から3カ月待ちと言われても全然苦じゃありませんでした。私たちのリビングにはテレビがありません。この空間は家族での会話を楽しむ場所。そこにぬくもりを添えてくれるのがヨツールの薪ストーブです」(妻・ライデュンさん)
 
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日常に根付いているこうした心地よさのことを、ノルウェーでは「コーセリ」と呼びます。自然の中で過ごす時間、厳しい冬を自分らしく過ごすための快適空間……。日本にはコーセリそのものを言い表す言葉がないため、そこに「心地よさ」や「快適さ」という言葉を当てはめるしかありませんが、振り返ってみれば私たちの暮らしの中にもたしかにコーセリは存在します。
 
家族との時間、笑顔、住空間へのこだわりなど、好きな人やものに囲まれて過ごす“その場所”は誰にでもあるはず。整理整頓されている必要はなく、一見して雑然としている空間だって、人によってはコーセリだといえるでしょう。
 
心地よさに正解はありません。そんな多様性の奥行きを、薪ストーブとともに暮らすノルウェーの日常から感じました。
 
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