Volume01.2014 Number.02

ノルウェー観光の魅力〜Norway Wiki〜

ノルウェー観光の魅力といえば自然の素晴らしさ、雄大さ。これをわずか2ページで伝えるのは無理があるが、ここではノルウェー観光の専門家に聞いたオススメ観光プランを紹介したい。────
ノルウェーは日本とほぼ同じ面積で19の地区に区分されている。右で紹介している「県章」なるものも国章のイメージから統一されたモチーフでかわいい。どこかRPGゲームのような雰囲気もある。
ダイナミックな自然や文化を堪能できる季節は、5月から9月がベストシーズンだ。レンタカーで回るにはこの時期がおすすめ。ただ山間部などは想像するよりも気温が低いので、薄手のジェケットを用意しておいた方がよい。
それと忘れてはならないのは、ノルウェーは世界でも1、2位を争うぐらい物価が高いこと。ガソリンは1リッターあたり15クローネ(約250円)もするので、移動費だけでツアー代金よりも高めになってしまう。そうなるとクレジットカードに活躍してもらうことになるが、レストランでトイレを貸してもらうには小銭が必要になるため、多少の現金は持ち合わせておいた方がよい。
ちなみにゆったりと旅行したい場合は、鉄道を利用する方法もある。ノルウェーにはラウマ鉄道やフロム鉄道など、景観を充分に楽しみながら旅行するプランも用意されている。

ノルウェーの首都オスロからクリスチャンサンへと南下する途中に、映画『アナと雪の女王』の舞台設定にもなったアーレンダールがある。そこからさらに南下すると、ノルウェー第5の都市クリスチャンサンに到着。この街には海岸線にアンティークな家屋が並び、毎年7月にはクアルト祭というノルウェー最大規模の音楽祭も催されている。
つづいてリーセフィヨルドの拠点となるスタヴァンゲルに向かう。断崖絶壁プレーケストーレンは、水面から垂直に切り出した自然岩であり、高さがなんと600m以上もある。氷河によって削られ形成されたフィヨルドは、ノルウェー観光では絶対に外せないポイントだ。
そこからノルウェー第2の都市であるベルゲンへと移動。ベルゲンは世界遺産にも登録されているブリッゲン地区が有名である。その昔、ハンザ商人が事務所や商館として利用していた色とりどりの木造家屋が立ち並ぶ。
ベルゲンの住民は自らを「ベルゲン人」と呼ぶほど地域愛が強く、一種独特な雰囲気があるそうだ。また、作曲家エドワルド・グリーグなどを輩出した街として、ノルウェー文化に大きく貢献した街だ。
ノルウェーのドライブルートを走っていると、嫌でも目に飛び込んでくるのが滝とトンネルだ。滝はノルウェー国内の電力をすべて賄えるほどの水力を有しており、多くの企業はこの水力発電の力で製品を生産している。また、トンネルはフィヨルドによって分断された町と町をつなぎ安全と経済効果を高めている。
ベルゲンからは全長200km以上も深く内陸に切れ込むソグネフィヨルドや、世界遺産としても登録されているネーロイフィヨルドなど、レンタカー、鉄道、クルーズ観光など、それぞれに表情の違った景色を楽しめて、見所満載だ。圧倒的な景色を楽しむならココは押さえなくてはならない。そして、世界最長全長24.5kmのラルダールトンネルは、運転している人を飽きさせない趣向を施してある。ライトアップされた大きなホールを6kmごとに3つ作っている。こういったデザインがいたるところにあるのがノルウェーだ。
ノルウェーの自然は、まさに“ありのままで”あることが魅力的なのだが、ノルウェー陸運局が推進する国家的プロジェクト「ナショナルツーリストルート」のユニークさも魅力的だ。旅の目的地までのルートから「寄り道=detour」させるのだが、ありのままの壮大な自然の風景の中、突然に先進的デザインの建造物が出現する。自然と人工物をうまく組み合わせて、地域に観光を誘導し育てていくプロジェクトである。環境やサスティナビリティの先進国であるノルウェーの取り組みは、日本の地域問題(シャッター商店街や限界集落)にも参考になるだろう。
トンネルを抜けしばらく走ると、本誌ミカール編集長の故郷であるオーレスンに着く。街全体がアール・ヌーヴォー調でまさに絵葉書の世界だ。写真で見たことがある方も多いだろう。────
と、今回はここまで。ノルウェー観光の楽しみ方はまだまだ語り尽くせないが、次号以降も取材していくつもりである。