Volume03.2015 Number.01

世界をリードする「ノルウェー× 日本」の環境への取り組み

ノルウェーの自然エネルギーノルウエーの美しい自然を眺めていると環境問題とは無縁の ように感じられるが、海洋活染、地球温暖化など社会問題と化 している課題は多い。自然環境を守るにはノルウェー1国の取 り組みではなく、北欧諸国および世界規模の協力が不可欠だ。 そして同じ空の下、広い海に寄り添って暮らすノルウェーと日 本には、環境資源の有効活用において支え合える部分が多い。 互いの現状をよく知り、日々の暮らしを豊かなものにしたい。

学校帰りに友達と山へ、週末は家族と海へー小さなころから自然に囲まれて暮らすノルウェー人の、環境問題や天然資源保護に対する意識は高い。環境保護法やさまざまなルールが生活に溶け込んでいることで、老若男女を問わず、「自然を守る」のは当たり前のこととしてとらえられている。
一般生活も事業運営においても、必要な電力のほとんどを水力発電でまかなっているノルウエー。水力発電ダムの建設は、生態系への悪影響を避けるため、天然の地形や自然の湖を利用するなど、自然と調和しながら建設されている。また、太陽光発電や水素燃料の開発といったクリーンエネルギーの研究も進んでおり、国家単位で環境保護に取り組む「エコロジー先進国」と呼んでも過言ではない。
2015年5月、東京・お台場の東京国際交流館で、「日本・ノルウェーエネルギーサイエンスウィーク2015」が開催された。大学や企業、政府の外郭団体など、エネルギー・環境分野における多くのコミュニティーが参加し、洋上風力発電プロジェクトや電力市場の改革など、多岐にわたるテーマで議論を深めた。これは持続可能エネルギーをベースとする、ビジネス・産業の大きな可能性の表れといえよう。
今号の表紙を飾るのは、ノルウエー生まれの丸太の男の子 「キュッパ」。その生き方は自然そのものだ。ものを集めるのが好き、調べるのが好き、友達が好き、音楽が好きー自分がいまいる環境を、心の底から楽しんでいる。
今回の「StyleNORWAY」で広く環境・自然というテーマを掲げたのは、読者の皆さんー人ひとりにとっての環境、そして自然のあり方をいまー度見つめなおしてほしいからである。
得ることが豊かさの証かもしれない。捨てることが幸せへの近道かもしれない。国の環境政策は国家のためではなく、そこに暮らすー人ひとりのためにある。どれほどスケールの大きな問題であっても、それを“自分ごと”としてとらえることができれば、私たちの未来はきつと明るいはずだ。