Volume03.2015 Number.08

ノルウェーさばが大海原から食卓にのるまでのお話。[ノルウェー水産物審議会]

漁獲から輸出、ひいては家庭の食卓にノルウェー産の水産物がのるまで一切の無駄を出さず、
国をあげてエコロジカルな施策を進めるノルウェー的な考え方に、私たちが見習う点は多い。

ノルウェー人が考える“サステイナブル(持続可能)な水産資源”の定義とは、「それを利用することや開発することが現在のニーズを満たし、次世代のニーズを満たす能力が損なわれない」こと。その根底を支えるのは環境・自然へのリスペクトである。河川・山林保護や再生可能エネルギーの開発に力を入れるノルウェーでは、水産物という自然の恵みに対しても徹底的に管理を行い、その代表例が漁獲量のコントロールである。
1960~70年代の乱獲によって漁獲量が激減した苦い経験を持つノルウェーでは、漁船ごとに「個別漁獲量」が割り当てられている。これは単純に「獲るな」という話ではない。サイズの大きな魚に高い価格を設定すれば、年間の漁獲量が決まっている中で漁師は高く売れる魚を見極めて獲ることになる。乱獲を防止するのと同時に、漁師の利益をしっかり確保できるようになるわけだ。
そこで漁師をサポートするのが漁船の最新システムである。収穫した魚をフィッシュポンプで吸い上げ、船内の冷却装置でマイナス2度に保った後、漁獲の報告を受けた各社が船上でネットオークションを行い、漁船は落札した会社の加工場に直行。埠頭に横付けした漁船のポンプから加工場のいけすに魚を移し、ベルトコンベアで自動的にサイズを振り分けた後、マイナス40度で急速冷凍する。水中からベストコンディションを保ったまま、効率よく世界中の市場に輸出されている。
徹底的に品質管理を行い、水揚げから梱包までフルオートメーションで行う最新式の漁業システムによって、ノルウェー産の海の幸は世界中の食卓に届けられている。一番美味しい時期に最適な方法で漁獲され、日本に届くまでのバリューチェーンが徹底されているノルウェーの魚──“いつでも旬”の味を心ゆくまで楽しみたい。

<お問い合わせ>
ノルウェー水産物審議会
03-6408-8100
http://www.seafoodfromnorway.jp