Volume03.2015 Number.09

NORWAY Report

エコ
ノルウェーでは瓶やペットボトル、アルミ缶にデポジット(預り金)が設定されており、販売する商店(スーパーやガソリンスタンドなど)にはリサイクル品を回収する義務がある。そのとき使用される自動回収機で有名なのがトムラ社だ。最近では日本のスーパーにも設置しているので、ご存知の方も多いかもしれない。デポジットシステムの運営会社INFINITUM社のサイトを見ると、3億9431万4384本(2015年6月24日10:00時点)という途方もない数字が飛び込んでくる。これは、ノルウェーで今年に入ってから現在までに回収されたボトルや缶の総数であり、リアルタイムで増え続けている。このような視覚に訴える方法やトムラの自動回収機が街になじめば、ノルウェー流エコライフが日本で受け入れられる日も近いだろう。

トムラ・ジャパン http://www.tomra.co.jp
INFINITUM社  http://infinitum.no


食事
frokost(朝食)、lunsj(昼食)、middag(夕食)、kveldsmat(軽夜食)というように、ノルウェーの食事は1日4食。早い人は夕食を16時ごろにとるというから、夜中にお腹がすいてしまわないか心配になるが、仕事が終わるのが早く、自宅で夕食をとった後でも軽食やパンなどのコールドミールを食べるため、空腹で寝られないといったことはない。火を使って温かい料理をとるのは、一般的に夕食のときのようだ。


仕事
所定の時間内で効率よく働くことを第一に考えるノルウェー人は、「長時間労働」という考え方を排除している。労働時間が「週40時間」というところは日本と同じだが、残業という概念がない上、4〜5週間の有給休暇取得が法律で義務付けられており、企業の就業時間は「出社7~9時、退社15~17時」が一般的。多くのビルは18時に全館消灯されてしまうため、それ以降残っている人は皆無である。


IT
ノルウェーのインターネット普及率は95.05%で世界2位を誇る(2013年ITU調べ)。ホテルや観光案内所、街なかのカフェだけでなく、空港、長距離列車・バス・フェリーといった交通機関でも無料でWi-Fiが利用できるため、旅行者にはうれしい環境だ。ちなみに1位はアイスランド(96.55%)、3位はスウェーデン(94.78%)、4位デンマーク(94.63%)と北欧諸国が上位に並ぶ。なお日本は86.25%で世界16位。まだまだ普及の余地は多そうだ。


スポーツ
冬が長いノルウェーではウィンタースポーツが盛ん。なかでもクロスカントリーやアルペンスキーなど、スキー競技が人気だ。クロスカントリースキー競技ではこれまでに世界最多の40個の金メダルを獲得している。また、サッカーも人気スポーツの一つ。最近では史上最年少で代表チームに選出され、スペイン1部リーグのレアル・マドリードに加入したマルティン・エデゴー(16歳)に注目が集まる。


環境エネルギー
豊富な水資源と地理的条件に恵まれているノルウェーでは、国内で消費するエネルギー量のほぼ100%を水力発電でまかなっている。世界有数の産油量を誇る北海油田を抱えながらも、石油資源は他国に輸出し、発電時にCO2を排出しないクリーンエネルギーを国内需要にあてているのだ。この他にも風力、潮力、波力発電技術など、自然エネルギーの開発に大きな力を注いでいるノルウェーで、近年注目を集めているのが浮体式洋上風力発電である。動力源となるタービンを、海底ではなくフロート(浮き台座)に設置することで生態系への影響を抑え、地球環境にケアしたクリーンエネルギーとして注目されている。現在、浮体式洋上風力発電の技術開発を、日本の機械メーカーや教育機関とノルウェー政府・機関が共同で取り組んでいる。


学校
ノルウェーでは6歳から学校に通い始め、小学校は7年間、中学校は3年間の合計10年間が義務教育となる。新学期は8月半ばから始まり、翌年6月までが1学年。夏休みを挟んで新学年がスタートする。ほぼすべての学校が公立で制服はなく、家からお弁当を持参するのが一般的。放課後はスポーツクラブでサッカーをしたり、音楽サークルで楽器を練習するなど、各自の興味にしたがって過ごす。


LGBT
1981年に世界で初めて同性愛差別を禁止する法律を制定し、2008年からは同性婚を法律で認めている。そして2013年に行われた「各国の法律がどれほど性的マイノリティーたちの権利を尊重しているか」という調査では、北欧諸国の中でノルウェーが68%でトップに選ばれている。「人権は性別、社会的背景、民族、宗教、性的指向を問わずすべての人が持つ権利である」との考えから、LGBTの人権を守る活動に国を挙げて力を入れている。


軍事
徴兵制が敷かれており、19歳から44歳の国民が12~15カ月の間、兵役を務める。ただ、良心から兵役を忌避することが法的に認められており、その代替役務として社会奉仕活動を選択することが可能である。2015年からは女性も徴兵の対象となり、オンラインテストや検査や面接を受けて適正と判断された1万人が兵士となる。ただノルウェーには従来から女性の志願兵がおり、2014年8月時点で軍組織の17%が女性である。


飲酒・喫煙
18歳から喫煙・飲酒が可能だが、じゃがいも蒸留酒「アクアヴィット」(41.5度)など、アルコール度の高いお酒は20歳からとなっている。しかもアルコール度数が高い酒は国営酒屋でしか購入できず、取り締まりは非常に厳しい。また、タバコに関しては、公共の建物、交通機関を含む屋内での喫煙が禁じられている。ホテルや飲食店内も禁止だ。ちなみに「スヌース」という無煙の噛みタバコは屋内でも使用可能。スーパーなどで購入できる。