Volume04.2015 Number.03

「Siesta」と過ごした至福の時間、50年[株プロダクトマーケッティングサービス]

ノルウェーのデザイナーズチェア「シエスタ」が、今年2015年に50周年を迎えた。これまでに世界50カ国で100万台以上を販売してきたロングセラー商品であり、各国の美術館や米国ホワイトハウスにも納入されている、ノルウェーを代表する逸品である。
シエスタの歴史は、ノルウェーが誇る家具デザインの巨匠イングマール・レリングの工房から始まった。1920年にノルウェーに生まれたレリングは、業務用家具ではなく住宅用、つまり私たちが日々の生活で使うデイリーユースのファニチャーを一貫して作り続けた。家具デザイナーとしてもっとも重視したのは、座り心地や快適さといったユーザー目線の追求と、自然素材の特性を活かした温もりや豊かさ、誠実さである。
シエスタの特徴の一つに、使用する材料を極力抑えた点が挙げられる。デザイン設計の段階から「シエスタは環境的に正しいプロダクトであるべきだ」と考えていたレリングは、原材料である木材を無駄に使うことなく、できるだけ細く、薄く、なおかつ耐久性や利便性を損なわないデザインを確立させた。その証拠に絶滅の恐れがある種の木材がシエスタに使用されることはない。環境への配慮は50年前から行われ、そしてまたこれからの世代に受け渡される挟持と呼べよう。
シエスタにはフォールディングやリクライニングといった、快適椅子の機能は付与されていない。一方でフレーム部分に耐久性と柔軟性に富んだブナ材の積層板を使用し、厚みのあるキャンバス地を座面に採用することで、抜群の座り心地とシンプルかつエレガントなデザインにまとめた。木を積層して曲げるというテクニックは北欧で広く見られる手法だが、レリングは卓越した技術をデザインに反映させることに成功したといえる。
今回、シエスタ50周年記念モデルとして「SiestaTrio」(シエスタトリオ)が新たにラインナップに加わった。クッションには、シンプルかつモダンなデザインを取り入れ、オリジナルのデザインと機能の融合美も保ち続けている50周年記念にふさわしいモデルだ。
時代の移り変わりとともに人々の生活様式は変化していく。その一方でシエスタのように、長きにわたって愛され続けるプロダクトも存在する。デザインと機能性が融合し、熟練の家具職人がひとつひとつハンドクラフトで仕上げるシエスタの魅力は、次の半世紀に向けてさらに磨かれていく。

<お問い合わせ>
(株)プロダクトマーケッティングサービス
092-534-1041
http://www.siesta-chair.com