Volume05.2016 Number.05

バランスチェアの生みの親に会いにオスロへ[サカモトハウス]

育ち盛りの子供から長時間座ることの多いオフィスワーカーまで、さまざまなシチュエーションで愛用されているバランスチェア。
その基本コンセプトを考案・提唱したハンス・クリスチャン・メンショール氏にお話を伺ってきました。

「We keep developing.」 40年以上、新たな挑戦を続けています

1970年代半ば、家具のプロモーションやセールスディレクターとして活動していたメンショール氏は、ヨガのポーズ、マインドにインスピレーションを受け、バランスチェアの発想を得ます。そこで3人のデザイナーにそれぞれ異なるテーマを与え、万人が快適かつ健康な生活を送ることができるバランスチェアのデザインに取り組みました。「カフェでコーヒーを飲んでいるビジネスマン、食卓を囲む家族、小学生の子供たちなど、年代・性別を問わず、さまざまな人の座り方を参考にバランスチェアのアイデアを膨らませてきました」
その結果、導き出した答えの一つが“日本の正座”に近いポジション、つまり今のバランス・イージーの座り方の基本形となりました。座っている間もずっと身体がバランスを保ちながら自然に姿勢が良くなる座り方を研究し、理想のプロダクトに近づけていったのです。
「大切なのは生まれつき誰もが持っているバランス感覚にスイッチを入れること。本来人間が持っている身体の機能を活性化させる椅子がバランスチェアです。古くから言われているのは、呼吸をちゃんとすれば腰痛がなくなるため、バランスチェアを使うときも呼吸を意識することが大切です。最近はバランスアクティブボードなど立ちながら使う製品も開発しており、40年前に立ち上げたプロジェクトが、新たな挑戦を続けながらいまもこうして多くの人たちの生活を支えていることに誇りを持っています」

年代を問わず使ってもらえる それがバランス・イージーの魅力

現在、パートナーであり、製造ライセンシーであるサカモトハウス(株式会社プロダクトマーケッティングサービス)との関係は、1988年に前社長と出会ったことにさかのぼります。
「非常に真面目でものづくりへの想いの強さを感じました。バランスプロジェクトの歴史と私が提唱するコンセプトを理解していただいた上で協力体制をとり、今日にいたります。非常に信頼しているパートナーです」
サカモトハウスが製造しているバランス・イージーのポイントは、シートとニーパッドの間の距離を調節できるところ。子供から大人まで幅広い年代に使ってもらえるようにしたことで、時を経ても姿勢を保つというコンセプトをプロダクトに落としこんでいると、うれしそうに語ります。
「サカモトハウスの製品づくりには常に刺激をもらっています。私自身のモチベーションにもなりますし、これからも素晴らしい製品を世の中に広めていってほしいですね」日本にかぎらず、ノルウェーでも若い世代の姿勢の悪さは社会問題となっています。背中を丸めてスマートフォンやPCディスプレイを覗きこんでいませんか?本人にとって楽な姿勢でも、さまざまな病気の遠因となる可能性が指摘されています。
「デスクワークが多い人だと、1日の大半を座ることに費やしています。もっと座り方、そして立ち方に意識を向けてもよいのではないでしょうか。姿勢の大切さに気づいてもらうためにも、より多くの方にバランスチェアの魅力に触れてほしいと思います」

<お問い合わせ>
Sakamoto house
092-534-1043
http://www.sakamotohouse.com